理事長挨拶

ごあいさつ

 一般社団法人日本くすりと糖尿病学会は、「薬剤師としていかに糖尿病治療に貢献するか」を理念として掲げ2012年に設立されました。それから10年余りの歳月を経て、各地で学術集会を開催するとともに、「日本くすりと糖尿病学会認定薬剤師制度」を立ち上げ、さらには『糖尿病薬物療法 継続的薬学管理のためのてびき』の編纂、関連する研修会を開催するなど、着実な発展を遂げてまいりました。その結果、現在では会員数も1,500名を超え、多くの皆様のご支援を賜る学会へと成長いたしております。
 近年では、新規糖尿病治療薬の登場が相次ぎ、糖尿病治療における薬物療法はますます複雑化するとともに、患者の生活様式も多様化してきております。このような状況において、適正な薬物療法を長期にわたって効果的に支援できる薬剤師の存在は、ますます重要性を増してきております。本学会の認定薬剤師制度は、こうした社会的要請に応えるべく、糖尿病治療に関する高度な知識と技能を備え、医師、看護師、管理栄養士、その他の医療従事者と連携しながら、糖尿病をもつ患者の治療に貢献できる薬剤師の育成を目指して設立されたものでございます。
 さらに、当学会は、糖尿病治療に携わる「基礎と臨床」「病院と薬局」「薬剤師と他の医療職」といった多様な立場や視点を踏まえながら、研究および業務の向上を図り、学術的および実践的な発展を目指してさまざまな活動を展開しております。また、アドボカシー活動や災害支援活動においては、関連領域の学会や団体とも積極的に協働し、取り組みを推進しているところでございます。
 今後とも、本学会の活動趣旨にご賛同いただける多くの皆様にご入会いただき、共に糖尿病治療のさらなる向上に向けて尽力してまいりたく存じます。どうぞ一層のご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

理事長 朝倉 俊成

学術集会の開催、療養指導に携わる薬剤師の全国的ネットワークの構築および学会ホームページなどで医薬品情報の発信し、療養指導のスキルアップを目指します。